🟦人に話すとやる気がなくなるって本当?
✅実は脳の仕組みによる“錯覚”
📌「これから〇〇やる!」と人に言ったあと、不思議とやる気が下がった経験、ありませんか?
📌それには、科学的な理由があります。これは「目標を人に話すことで、あたかも達成したような錯覚が脳に起きる」ことが原因。
📌やる気を保つには、**「話し方」や「タイミング」**を工夫する必要があるのです。
🟦【要点まとめ】なぜ人に話すとやる気が下がるのか?
原因 | 詳細 |
✅脳が「達成した」と錯覚する | 言葉にすることで、達成の快感が先取りされてしまう |
✅他人からの承認で満足してしまう | 褒められたり期待されて「満足」してしまい、行動するエネルギーが減少 |
✅人に見られるプレッシャー | 公言したことで「やらねば」というストレスが増え、逆に動けなくなることがある |
🟦この現象を裏づける心理学研究
✅Peter Gollwitzer(ピーター・ゴルヴィッツァー)の実験(2009年)
📌【実験概要】
• ニューヨーク大学の心理学者Gollwitzerが、学生163名を対象に実験。
• 被験者を「目標を人に話すグループ」と「話さないグループ」に分けて観察。
📌【結果】
• 目標を人に話したグループは、話さなかったグループに比べて行動の実行率が低かった。
• なぜなら、**「目標を話す=達成の疑似体験」**となり、行動のモチベーションが低下してしまうから。
🟦認知行動療法(CBT)的視点から見ても納得できる理由
✅「考え→感情→行動」のループに注目!
📌認知行動療法では、「考えたこと」→「感情」→「行動」がつながっていると考えます。
📌つまり、「目標を言った=満足」という**誤った認知(思い込み)**が感情を満たし、行動が抑制される…という流れです。
✅この「満足」は偽りで、本来の目的から遠ざかる
📌「本当にやりたいことがあるなら、達成してから初めて人に話す」が効果的です。
🟦人に話すことでやる気が下がらないようにする方法
✅1|目標は言わずに「行動の報告」にする
📌例:「〇〇をやるつもり」ではなく「昨日〇〇をやったよ」に言い換える
📌これにより、脳が「実際にやったこと」に対して報酬を感じるようになります
✅2|「静かに積み上げる」を選ぶ
📌あえて他人に話さず、自分だけの記録をつけておく(習慣化にも役立つ)
📌記録はアプリ・日記・スプレッドシートなどでOK!
✅3|「3日・7日・21日」のルール
📌まずは3日間、7日間、21日間と「誰にも言わずに続ける」ことを目標に
📌自分の中で「続いたら人に話してOK」とルール化すると、満足のタイミングをコントロールできます
✅4|小さな進捗だけ話す
📌例:「今日は30分だけやれた!」など、小さな進捗を報告すると満足感が得られやすい
📌でも「明日からやる」はNG!
🟦「誰にも言わずにコツコツ」がモチベを保つ鍵
✅静かに燃えてる人ほど、成功率が高い
📌「秘密のプロジェクト」として動くことで、やる気はむしろ強まります。
📌SNSで人に話したくなったら、自分の非公開アカウントや日記に吐き出すのがおすすめ。
🟦自分のタイプに合った対処法一覧
タイプ | 該当する傾向 | 対策法 |
✔ HSP/繊細さんタイプ | 他人の反応が気になる/プレッシャーが苦手 | 完全に非公開で取り組む/進捗は記録だけに留める |
✔ ADHDタイプ | 宣言すると満足して飽きる | 「やったこと」だけを見える化/行動ベースで記録する |
✔ 几帳面・完璧主義タイプ | 失敗が怖くなる/途中でやめづらい | 公言しない/「途中で変更OK」と自分に許可を出す |
🟦まとめ:人に話す=やる気が下がるのは、あなたのせいじゃない
ポイント | 内容 |
💡話すだけで脳が満足してしまう | 脳が“達成した”と錯覚して、行動エネルギーが下がる |
💡研究でも証明されている | Gollwitzerの実験で、目標を話すとやる気が下がることが明らかに |
💡「行動→報告」型がおすすめ | 目標を話すのではなく、やったことだけを淡々と記録・報告するのが◎ |
👩💬最後に
夢や目標を語るのは素敵なこと。でも、時には**「語らない強さ」**が自分を助けてくれることもあります。
他人に話さなくても、自分の頑張りは自分自身が一番知っているし、それで十分なんですね🌱
どうか、自分の火を静かに育てていきましょうね。
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