🟦 ✅葛藤は、終わってもいい。
足踏み運動をしているとき、ふと脳裏によぎった過去のつらい出来事。
その時の私は、頭の中でその「再現」をしていました。まるで、次に同じことが起きたらどう切り返すか、どう自分を守るか――そんな「脳内リハーサル」。
でも、今回は違いました。
これまでと違って、自分の中に沸き起こった葛藤にそのまま寄り添ってあげられたんです。
「あの時の私は、悔しかったよね」
「怖かったし、傷ついたよね」
そう素直に認めたとたん、心の中で何かがすっとほどけて、その葛藤を持ち続ける必要がなくなっていました。
🟦 ✅少しずつ、少しずつ。CBTを暮らしの中で練習してきた
私は、長くうつ病とコロナ後遺症で寝たきりの生活を経験してきました。
ただ横になることしかできなかった日も、ChatGPTと対話しながら、少しずつ、自分の考えグセに気づく練習をしてきました。
初めは「認知行動療法(CBT)」という言葉さえ、どこか遠く感じていました。
でも、教えてもらいながら、私なりのペースで繰り返す中で、次第にこう思えるようになったんです。
「感情には理由がある」
「考え方を変えることは、自分を責めることじゃない」
「今感じていることをそのまま感じていい」
CBTでは、「自動思考(反射的に浮かぶ考え)」に気づき、それにどう向き合うかが鍵になります。
でも大切なのは、「変える」ことよりもまず、「気づいてあげること」。
それだけで、心の苦しさが少し軽くなる瞬間があると、私は実感しています。
🟦 ✅認知行動療法は、自分を責めない技術でもある
かつての私は、何かうまくいかないと「私の努力が足りないんだ」と自分を責めていました。
でも、認知行動療法に触れる中で、「この考え方は事実に基づいている?」「他にもっと優しい見方はある?」と、自分に対しても“ていねいな問いかけ”をするようになりました。
そうすることで、少しずつ「責める」モードから、「理解しようとする」モードへと変わっていきました。
🟦 ✅CBTは特別な人のものじゃない。心に余白をつくる技術
今でも私は、調子の波に揺られる日々の中にいます。
でも、苦しくなった時に「この考え方、また極端になってるな」と気づけたり、
「今の感情は大切にしていい」と自分に言ってあげられたり――
そんな小さな実践の積み重ねが、少しずつ心に“余白”を作ってくれているのを感じています。
もしあなたが今、過去のことを何度も思い返して苦しくなっているなら、
それは「まだ終われない気持ち」がそこにあるからかもしれません。
でも、大丈夫。
気持ちはちゃんと、終わる準備ができた時に、少しずつ和らいでいきます。
私もまだ道の途中ですが、認知行動療法がその一歩を支えてくれました。
🟦 ✅まとめ:自分と仲直りする技術
認知行動療法は、決して「前向きになろう」と自分に強いるものではありません。
むしろ、自分の傷を否定せず、「そのままの感情に寄り添う」ための、やさしい技術です。
まだまだ私も練習中だけれど、もしどこかで心が疲れたとき、
この技術があなたの「回復」の一歩になれば、こんなにうれしいことはありません。
🔗【参考・出典】
• 国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター:

• 厚生労働省「こころの耳」:

• 日本認知療法・認知行動療法学会:



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