家に帰ったコルは、
かごを台所の真ん中に置きました。
カゴには赤い野いちごがいっぱいです。
コルはエプロンをかけて、
水を張ったボウルに、
野いちごを少しずつ入れました。
葉っぱや細い枝を取りのぞいて、
おいしそうなものを選びます。
鍋に野いちごを入れて、
砂糖をこんもりといれます、
木べらをそばに置きました。
火をつけると、
野いちごは、すぐには動きません。
コルは、
さっき山で摘んだときと同じように、
待ちながら、かき混ぜます。
しばらくすると、
赤い実がつぶれて、
鍋の底が少し見えました。
ときどき、泡が上がります。
コルは、鍋のふちを拭きます。
台所には、
甘い匂いが広がっていました。
小さな瓶をいくつか並べて、
ふたを用意します。
鍋からすくって、
瓶に入れて、
またすくって。
最後のひと瓶は、
少しだけ量が足りません。
コルは、そのままにしました。
冷めるまで、
瓶を窓辺に並べます。
ガラス越しに見ると、
野いちごジャムは、
光を通して、少し色が変わって見えました。
コルは、
ジャムサンドをひとつ作りました。
パンに、
さっきの最後のひと瓶から、
少しだけ塗ります。
一口かじって、
パンくずを払います。
瓶のふたを閉めて、
棚のいちばん手前に置きました。


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