👩今回は高コルチゾールの時には低ドーパミンになるということについて学びます
🟦 はじめに|やる気が消えたのは、あなたのせいじゃない
「やらなきゃいけないのに動けない」
「昔はできたのに、今は何もしたくない」それを
・怠け・甘え・意志の弱さ だと思わされてきた人は、とても多いです。
でも脳とホルモンの視点で見ると、それは
“やる気を出せない状態”ではなく
“やる気を出してはいけない状態” だった、というケースが少なくありません。
その鍵を握っているのが 高コルチゾールとドーパミンの関係です。
🟦 まず整理|コルチゾールとドーパミンは役割が真逆
| ホルモン | 主な役割 |
|---|---|
| コルチゾール | 生き延びるためのホルモン(ストレス・危機対応) |
| ドーパミン | 動き出すためのホルモン(意欲・快感・集中) |
📌 重要なのは この2つは同時に強く働けない という点。
🟦 高コルチゾール状態=脳が「非常事態モード」
高コルチゾールが続いているとき、
脳はこんな判断をしています。
📌・今は安全じゃない・余計なことは考えるな・楽しむな・先のことより生存を優先しろ
これは原始的には正しい反応です。
猛獣に追われているときに
「やる気」や「ワクワク」は不要だから。
🟦 なぜ高コルチゾールはドーパミンを奪うのか?
ここが今回の核心です。
✅ 理由①
脳のリソースが「生存」に全振りされる
高コルチゾールが出ている間、脳は ・警戒・予測・不安処理にエネルギーを使い切ります。
👉 ドーパミンに回す余裕がなくなる。
✅ 理由②
ドーパミンは「未来」を見るホルモンだから
ドーパミンは・目標・期待・達成感 と深く結びついている。
でも高コルチゾール状態では
「未来より今を生き延びろ」という指令が最優先。
👉 未来志向のドーパミンは抑制される。
✅ 理由③
慢性ストレスでドーパミン受容体が鈍くなる
これはかなり重要なポイント。
高コルチゾールが長期間続くと
・ドーパミンが出にくくなる
・出ても「効きにくくなる」
つまり
📌 少しの達成や楽しさでは反応しなくなる。
結果
・何をしても楽しくない
・やっても報われない感覚
が強まります
🟦 これが「低ドーパミン状態」の正体
低ドーパミンとは
ドーパミンがゼロになることではなく
・使える量が減っている
・感じ取れる感度が下がっている
この状態では、脳はとても合理的な選択をしているだけ。
🟦 ゴロゴロ・スマホ・動けないのは脳の省エネ
高コルチゾール × 低ドーパミンの脳は、
| 行動 | 脳の判断 |
|---|---|
| 何か始める | エネルギーが足りない |
| 考える | 消耗が大きい |
| 動かない | 正解 |
| スマホを見る | 少ない刺激で済む |
👉 これは怠惰ではなく「これ以上消耗しないための防衛反応」。
🟦 ダイエットや人生がうまくいかなくなる理由
この状態で
・頑張ろう
・気合を入れよう
・もっと努力しよう
とすると
📌・さらにコルチゾールが上がる
・ドーパミンはますます抑制される
結果
「何度も失敗した自分」だけが残る。
🟦 重要な視点|問題は意志ではなく設計
ここで覚えておいてほしいこと。
📌高コルチゾール状態の人に「やる気を出せ」は酸欠の人に「もっと走れ」と言うのと同じ。
必要なのは
・叱咤激励
・根性
ではなく、👉 ホルモン前提で組み直した設計。
🟦 次回予告|それでも痩せられる人がいる理由
では、低ドーパミン状態でも無理なく痩せていく人は何をしているのか?
答えは
・意志力を使っていない
・モチベーションに頼っていない
次回はここを、具体的な方法を見ながら勉強していきたいと思います。
次回 🟨低ドーパミン状態でも痩せられる人がやっていること― 意志力を使わないダイエット設計 ―



コメント