🟨[第2章]連載① 高コルチゾール・低ドーパミンが回復してきたサイン― 体・心・行動に起きる“静かな変化”と、その時に大切な心がけ ―

ホルモン

🟦 回復は「元気になる」ではなく「無理をしなくなる」ことから始まる

高コルチゾール・低ドーパミン状態が長く続くと、

多くの人は「やる気が出る」「前向きになる」「頑張れる」ことを回復のゴールだと思ってしまいます。
でも実際の回復は、もっと地味で、静かで、拍子抜けするような変化から始まります。
・焦らなくなる
・選択に迷わなくなる
・感情の波が小さくなる

これらは「気分が上がった」感覚ではありません。

脳と神経が“安全だ”と感じ始めたサインです。

🟦 身体に現れる回復の目印

― 自律神経とホルモンが整い始めると起きること ―

まず最初に変わるのは、意思や感情ではなく身体反応です。

✅ 朝、起きた瞬間の絶望感が少し薄れる

目覚めた瞬間に「今日も無理だ…」という重さが、
毎日ではなくなってくる。
これはコルチゾールの日内リズムが戻り始めているサイン。

✅ 寝る前のスマホが「やめられる日」が出てくる

我慢してやめるのではなく、
「まあ、今日はいいか」と自然に置ける日が増える。
これはドーパミンの枯渇状態から回復し始めた証拠。

✅ 甘いもの・脂っこいものを食べた後の罪悪感が減る

欲求がゼロになるわけではありません。
でも「食べた=終わり」ではなく
「食べたけど、まあ大丈夫」と切り替えられる。

📌 この段階での心がけ
「まだ痩せてない」「まだ頑張れてない」と評価しないこと。
体はすでに回復モードに入っています。

🟦 心に起きる変化

― 感情が“動かなくなる”のは悪化ではない ―

回復途中によくある誤解があります。

「最近、感動もしないし、やる気もない。悪化した?」

いいえ、これは神経の過覚醒が落ち着いた状態です。

✅ イライラ・不安・高揚の振れ幅が小さくなる

感情が鈍くなったように感じても、
それはストレス脳から通常脳に戻る途中。

✅ 「どうでもいい」が増える

これは無気力ではありません。
過剰に意味づけしていた脳が休み始めた状態。

📌 この段階での心がけ
無理にポジティブになろうとしない。
「何も感じない日がある=回復失敗」と思わない。

🟦 行動に現れる回復のサイン

― 意志力がいらない行動が増えてくる ―

ドーパミンが回復し始めると、

“頑張らなくてもできること”が少しずつ増えます。

✅ 予定を立てる前に、体を動かしている

「やろう」と思ってから動くのではなく、気づいたら洗濯機を回している、シャワーを浴びている。

✅ 選択肢を減らしたくなる

「何食べよう?」より「だいたいこれでいい」が心地よくなる。
これは報酬を追いかける脳から、安定を好む脳への移行。

📌 この段
での心がけ
新しいことを増やさない。
「できていることを固定化」する方が回復は早い。

🟦 ダイエット視点での変化

― 体重より先に、反応が変わる ―

高コルチゾール・低ドーパミンが改善してくると、

体重より先に食行動の質が変わります。

✅ 空腹と欲求を区別できる日が出てくる

「お腹が空いてる」
「なんか食べたい」
この違いに気づける瞬間が増える。

✅ 食べる量より「食べ方」が整う

早食い・ながら食いが減り、
満腹の“少し手前”で止まることが出てくる。

📌 この段階での心がけ

体重計の頻度を減らす。
今見るべき指標は数字ではなく反応。

🟦 回復期にやってはいけないこと

― ここで多くの人が逆戻りする ―
最後に、とても大事なこと。

❌ 「調子がいいから」と負荷を増やす
❌ 断食・極端な糖質制限を再開する
❌ 気合い・根性を使い始める

これは回復途中の神経に再びストレスをかける行為です。

回復は、「攻める」ことで進むのではなく「守る」ことで定着します。

🟦 まとめ

― 正解は「静かに楽になること」 ―

高コルチゾール・低ドーパミンが改善しているとき、人生が急に楽しくなることは、ほとんどありません。
でも、
・苦しさが減る
・迷いが減る
・無理が減る
この“地味な変化”こそが、本物の回復の証拠。

筆者👩が感じている「だるさが少し違う」「前ほど追い込まれない」その感覚は、回復に進んでいる合図で間違っていません。

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