🟦 回復は「元気になる」ではなく「無理をしなくなる」ことから始まる
高コルチゾール・低ドーパミン状態が長く続くと、
多くの人は「やる気が出る」「前向きになる」「頑張れる」ことを回復のゴールだと思ってしまいます。
でも実際の回復は、もっと地味で、静かで、拍子抜けするような変化から始まります。
・焦らなくなる
・選択に迷わなくなる
・感情の波が小さくなる
これらは「気分が上がった」感覚ではありません。
脳と神経が“安全だ”と感じ始めたサインです。
🟦 身体に現れる回復の目印
― 自律神経とホルモンが整い始めると起きること ―
まず最初に変わるのは、意思や感情ではなく身体反応です。
✅ 朝、起きた瞬間の絶望感が少し薄れる
目覚めた瞬間に「今日も無理だ…」という重さが、
毎日ではなくなってくる。
これはコルチゾールの日内リズムが戻り始めているサイン。
✅ 寝る前のスマホが「やめられる日」が出てくる
我慢してやめるのではなく、
「まあ、今日はいいか」と自然に置ける日が増える。
これはドーパミンの枯渇状態から回復し始めた証拠。
✅ 甘いもの・脂っこいものを食べた後の罪悪感が減る
欲求がゼロになるわけではありません。
でも「食べた=終わり」ではなく
「食べたけど、まあ大丈夫」と切り替えられる。
📌 この段階での心がけ
「まだ痩せてない」「まだ頑張れてない」と評価しないこと。
体はすでに回復モードに入っています。
🟦 心に起きる変化
― 感情が“動かなくなる”のは悪化ではない ―
回復途中によくある誤解があります。
「最近、感動もしないし、やる気もない。悪化した?」
いいえ、これは神経の過覚醒が落ち着いた状態です。
✅ イライラ・不安・高揚の振れ幅が小さくなる
感情が鈍くなったように感じても、
それはストレス脳から通常脳に戻る途中。
✅ 「どうでもいい」が増える
これは無気力ではありません。
過剰に意味づけしていた脳が休み始めた状態。
📌 この段階での心がけ
無理にポジティブになろうとしない。
「何も感じない日がある=回復失敗」と思わない。
🟦 行動に現れる回復のサイン
― 意志力がいらない行動が増えてくる ―
ドーパミンが回復し始めると、
“頑張らなくてもできること”が少しずつ増えます。
✅ 予定を立てる前に、体を動かしている
「やろう」と思ってから動くのではなく、気づいたら洗濯機を回している、シャワーを浴びている。
✅ 選択肢を減らしたくなる
「何食べよう?」より「だいたいこれでいい」が心地よくなる。
これは報酬を追いかける脳から、安定を好む脳への移行。
📌 この段
での心がけ
新しいことを増やさない。
「できていることを固定化」する方が回復は早い。
🟦 ダイエット視点での変化
― 体重より先に、反応が変わる ―
高コルチゾール・低ドーパミンが改善してくると、
体重より先に食行動の質が変わります。
✅ 空腹と欲求を区別できる日が出てくる
「お腹が空いてる」
「なんか食べたい」
この違いに気づける瞬間が増える。
✅ 食べる量より「食べ方」が整う
早食い・ながら食いが減り、
満腹の“少し手前”で止まることが出てくる。
📌 この段階での心がけ
体重計の頻度を減らす。
今見るべき指標は数字ではなく反応。
🟦 回復期にやってはいけないこと
― ここで多くの人が逆戻りする ―
最後に、とても大事なこと。
❌ 「調子がいいから」と負荷を増やす
❌ 断食・極端な糖質制限を再開する
❌ 気合い・根性を使い始める
これは回復途中の神経に再びストレスをかける行為です。
回復は、「攻める」ことで進むのではなく「守る」ことで定着します。
🟦 まとめ
― 正解は「静かに楽になること」 ―
高コルチゾール・低ドーパミンが改善しているとき、人生が急に楽しくなることは、ほとんどありません。
でも、
・苦しさが減る
・迷いが減る
・無理が減る
この“地味な変化”こそが、本物の回復の証拠。
筆者👩が感じている「だるさが少し違う」「前ほど追い込まれない」その感覚は、回復に進んでいる合図で間違っていません。



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