🧩第3回:「親から自由になる」ってどういうこと?――心を切り離すことで、人生の主導権を自分に取り戻す方法

心と体のセルフケア
  1. 🟦「親との関係が、ずっと心の中にいる」その苦しさ
    1. ✅過保護は「偽装された憎しみ」
    2. ✅〜共依存〜 物理的な距離をとっても、心はつながれたまま 
  2. 🟦“親を許すこと”は、回復の必須条件ではない
    1. ✅ 「許せない」気持ちも、正しい反応
  3. 🟦あなたの人生のハンドルは、誰が握っている?
    1. ✅ 「親に見せるための人生」をやめる
    2. 💡本当の意味で自由になるとは、主語を「私」に戻すこと。
  4. 🟦絶縁・距離を置く選択は「逃げ」ではない
    1. ✅ あなたの安全・安心は、最優先していい
    2. 💡**「関係を断つ勇気」は、自分を守るための愛の形**です。
  5. 🟦親と同じような人を引き寄せる“再演”を断ち切るには?
    1. ✅〜再演〜 「なぜかいつも似たタイプと関係してしまう」あなたへ
          1. • モラハラ気質の上司や恋人と付き合ってしまう
          2. • 距離感を詰めてくる人にNOが言えない
          3. • 優しさに違和感があって警戒してしまう
  6. 🟦心を切り離すワーク:今日からできるステップ
    1. ✅ ステップ1|感情を出す練習を始めてみる
  7. ✅ ステップ2|手紙や紙、メモ帳、メールなどに書いて未完了の感情を整理する
    1. ✅ ステップ3|「親や家族以外の世界」を少しずつ体験して安心できる価値観があることを知る
  8. 🟦まとめ:「親の影」を振り払うことは、あなたの人生を取り戻すこと
    1. 💡あなたはもう、大人です。
  9. 🟦次回予告
  10. 📚参考・出典
  11. 📗紹介したい本

🟦「親との関係が、ずっと心の中にいる」その苦しさ

✅過保護は「偽装された憎しみ」

たとえば夫との関係に絶望した母が、その欲求不満を解消するために子供に感情をぶつけていく。生きることに絶望した母が、自分の欲求を満足させる手段として深く子供に干渉していく。それが過保護であり、過干渉である。

出典:「愛されなかった時どう生きるか 甘えと劣等感の心理学」 *PR
加藤 諦三
  (著)   形式: Kindle版 PHP文庫(1992)p.61

✅〜共依存〜 物理的な距離をとっても、心はつながれたまま 

📌親と離れて暮らしていても、どこかで「親にどう思われるか」「また傷つけられるのでは」という不安が消えない人は多くいます。

📌これは、心理的な「共依存」状態とも言えます。

相手が自分の行動・感情を支配している状態で、自分の選択や幸福が“親基準”になってしまっているのです。

🟦“親を許すこと”は、回復の必須条件ではない

✅ 「許せない」気持ちも、正しい反応

📌よく言われる「親を許して初めて自分が自由になれる」という言葉。

📌でも、傷が癒えていない段階で「無理に許す」のは、むしろ自分をさらに傷つけることもあります。

📌重要なのは、“親をどう思うか”ではなく、

💡**「自分の人生に、これ以上その影響を持ち込ませない」という覚悟と線引き**です。

🟦あなたの人生のハンドルは、誰が握っている?

✅ 「親に見せるための人生」をやめる

📌「親を見返すために成功したい」

📌「親に認めてもらうために頑張っている」

📌「親に迷惑をかけたくないから自分を抑える」

📌こうした動機は、一見ポジティブなようでいて、実は親を“主語”にした人生です。

💡本当の意味で自由になるとは、主語を「私」に戻すこと。

📌「私は、私のために、こう生きたい」と選ぶことが、心の独立です。

🟦絶縁・距離を置く選択は「逃げ」ではない

✅ あなたの安全・安心は、最優先していい

📌親と関わることで毎回心が抉られるなら、それは**“毒を飲み続ける習慣”**と同じ。

📌自分の心を守るために「会わない」「連絡を絶つ」「制限を設ける」のは立派な自衛です。

📌周囲にどう思われようと、あなたが苦しんでいる事実こそが一番の証拠。

💡**「関係を断つ勇気」は、自分を守るための愛の形**です。

👩独立できる年齢になるまで独親の元にいるお子様は、生存や安全な暮らしのために、親の意思に従い、親の望むことを選択しているケースが多いです。
まずは、今まで子が親のために頑張ってきたことを親は知る必要があります。
そして、同居中のお子さんは、これまで考えを否定されてきたと思いますが、あなたの考えや望みは自分のもので、かつ内心の自由の権利であることをまず知ってほしいです。

🟦親と同じような人を引き寄せる“再演”を断ち切るには?

✅〜再演〜 「なぜかいつも似たタイプと関係してしまう」あなたへ

📌心理学では「再演(repetition compulsion)」と呼ばれる無意識のパターンがあります。

📌子ども時代に解消されなかった関係性を、大人になってから別の人間関係で“やり直そう”としてしまうのです。

📌たとえば…

• モラハラ気質の上司や恋人と付き合ってしまう
• 距離感を詰めてくる人にNOが言えない
• 優しさに違和感があって警戒してしまう

📌このパターンに気づいたら、「気づいたこと」自体が回復の一歩。

📌次に必要なのは、「過去の自分ができなかった反応を、今の自分が少しでもやってみること」

🟦心を切り離すワーク:今日からできるステップ

✅ ステップ1|感情を出す練習を始めてみる

📌親との関係で感じたことを、「悲しかった」「悔しかった」「怒っていた」と表現する練習をします。

📌思考よりも、“身体感覚”に注目すると感情をつかみやすくなります。

✅ ステップ2|手紙や紙、メモ帳、メールなどに書いて未完了の感情を整理する

📌親に対して言いたかったこと、でも言えなかったことを自由に書き出します。

📌誰にも見せなくていい、出さなくていい。ただ書くだけで「心の中の未完了」を整理できます。

✅ ステップ3|「親や家族以外の世界」を少しずつ体験して安心できる価値観があることを知る

📌信頼できる人、優しい場所、安心できる空間…

📌それが少しでもあると、「親とは違う現実」があると脳が理解し、過去との距離が自然と生まれます。

🟦まとめ:「親の影」を振り払うことは、あなたの人生を取り戻すこと

親を否定することは、必ずしも“悪”ではありません。

過去の関係を見直すことでしか、自分自身の境界線を築けない人もいます。

📌親を「神格化」して苦しんでいる人ほど、まずは「1人の人間として見る」ことが大切です。

📌あなたには、過去に縛られず「今から選ぶ権利」があります。

💡あなたはもう、大人です。

そして、大人であるあなたには、人生を自分で選び直す力権利があります。

👩ここには、同じ苦しみを抱えたみんなが集まります。
打ち明けたいことがあれば、自由に交流場所として使ってください。

🟦次回予告

【機能不全家族シリーズ】第4回 子から子へ続く「痛みの連鎖」をどう断ち切るか

📚参考・出典

*以下PR を含みます

Pete Walker(2013) “Complex PTSD: From Surviving to Thriving” Azure Coyote Publishing

山上りるも  (著) 生きづらさを抱える人たちへ 東京図書出版

若山和樹  (著)  振り回されるのはやめるって決めた 「わたし」を生きるための自他境界  ディスカヴァー・トゥエンティワン (2025/7/25)

• 大野裕(2016)『こころが晴れるノート』創元社

📗紹介したい本

PR*🤱お母さんを支える言葉 2024/4/9 木村泰子  (著) 
【内容紹介】
何度でもやり直せばいい。
子育ても、自分の人生も。

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