人に好かれたい、嫌われたくない——。
これは誰にでもある自然な欲求ですが、機能不全家庭で育った人や過去の人間関係で傷を受けてきた人にとっては、過剰に強く働くことがあります。その結果、相手の言葉に振り回されたり、自分の夢や健康を後回しにしてしまったりすることがあります。
そこで有効なのが「マイルール」を持つこと。
自分だけの「行動の基準」を決めることで、感情に流されず冷静な選択ができるようになります。
🟦 優先順位ルール:「夢・健康・安心」が最優先
まず大切なのは、自分の人生の軸を明確にすることです。
例えばこう設定してみましょう:
夢 > 健康 > 自分の安心 > 人間関係
これは人を大事にしないという意味ではなく、「相手に合わせすぎて自分を失わない」ための順番です。
📌 仕事や夢のために夜は記事を書きたいのに、相手が毎晩電話をしてきた → 優先順位を思い出す → 「今日は記事を書きたいからまたね」と伝えられる。
📌 体調が悪いのに無理して会いに行こうとする → 「健康が先」と思い出して断れる。
👩優先順位を持つと、曖昧な場面で「自分は何を大事にするべきか」がすぐに分かります。
🟦 行動で信頼を測る:「言葉ではなく、態度を見る」
🍃振り回されやすい人の共通点は「言葉に弱い」ことです。
「好き」「大事にする」「絶対離れない」と言われると、実際の行動が伴っていなくても安心してしまう。
でも、本当に信頼できるかどうかは行動に表れます。
📌 チェックポイント:
・約束を守るか
・こちらの時間や夢を尊重してくれるか
・口先だけでなく、小さな配慮があるか
👉 マイルール:「言葉は1割、行動は9割で見る」
例えば「好き」と言いながらドタキャンを繰り返す人と、「言葉にしなくても約束を守って支えてくれる人」、本当に信頼できるのはどちらかは一目瞭然です。
🟦 境界線ルール:「相手の感情は相手のもの」
振り回されやすい人は、相手の気持ちを背負い込んでしまいます。
「嫌われるかも」「断ったら傷つけるかも」と思って、NOが言えなくなる。
でも、相手の感情は相手の責任です。
こちらが必要以上に抱え込むものではありません。
📌 練習フレーズ:
・「ごめんね、今はできない」
・「そう感じるのはあなたの自由だよ」
・「私はこうしたい」
👉 マイルール:「私のNOは、相手への攻撃ではない」
NOを言うのは相手を攻撃することではなく、自分を守るための自然な行為です。
🟦 距離を置くルール:「流される前に2日間」
🔥熱量の高いやりとりをすると、冷静さを失いやすいものです。
「もう一度だけ」「今度は信じてみよう」と、すぐに戻ってしまうのもよくあるパターン。
そこでおすすめなのが「2日ルール」。
相手に流されそうになったら、2日間は連絡を控える。
その間に「この人と関わって夢や健康が前に進むか?」を考え直します。
📌 ポイント:
・感情が落ち着いてから判断する
・「会いたい」ではなく「一緒に未来を作れるか」で見る
・2日経っても答えが曖昧なら、距離を置く
👉 マイルール:「迷ったら即決せず、2日置く」
🟦 ケース別:人に振り回されやすいタイプと対処法
人に流されやすい背景には、それぞれパターンがあります。
✅ 承認依存型
・特徴:好かれたい、嫌われたくないが強い
・ルール:「承認はおまけ。必須じゃない」
・ワーク:「私は誰に認められなくても価値がある」と書く習慣
✅ 世話焼き型
・特徴:相手の問題を自分の責任にしてしまう
・ルール:「相手の問題は相手の責任」
・例:借金や生活のトラブルに首を突っ込まない
✅ 境界線が薄い型
・特徴:NOが言えず、他人の感情に巻き込まれる
・ルール:「NOは自己防衛」
・フレーズ練習:「それはできないけど、あなたの気持ちは理解してるよ」
✅ ロマンティック依存型
・特徴:愛してる、好き、の言葉に酔いやすい
・ルール:「告白より日常を信じる」
・例:毎日の小さな支えをチェックしてみる
🟦 認知行動療法ワーク:「感情に流されない練習」
人に振り回される時、多くの場合「自動思考」が働いています。
例:
「嫌われたら終わり」
「この人しか私を愛してくれない」
これをそのまま信じると、行動が制限されます。
そこで、CBT(認知行動療法)のワークを取り入れてみましょう。
✅ ステップ1:日記ワーク
その日、振り回された場面を1つ書く
→ 「どんな自動思考が浮かんだか?」をメモ
✅ ステップ2:証拠探し
その思考は事実か?別の解釈は?
→ 「嫌われたら終わり」 → 「他の人も私を大事にしてくれている」
✅ ステップ3:マイルールに照らす
その人は夢や健康を守ってくれるか?行動で信頼できるか?
👉 こうして「感情の渦」から一歩引いて考える習慣を作ると、流されにくくなります。
🟦 まとめ
・「人に好かれたい」は自然な感情。でも過剰になると、自分の夢や健康を犠牲にしてしまう。
・だからこそ「優先順位」「行動で信頼を測る」「境界線」「距離を置く」というルールが必要。
・タイプ別の落とし穴を知り、認知行動療法で自動思考を客観視することで、「振り回される自分」から「選択できる自分」に変わっていける。
👩👉 ルールを守るのは「相手のため」ではなく、「自分の未来のため」。
このマイルールが、私たちの夢と心の平和を守る盾になります。
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