🟦臨床での効果・用途(美容・皮膚科領域)
✅PDRNの用途と報告されている効果
- 創傷治癒・難治性潰瘍(特に糖尿病性足潰瘍など)において、PDRN注入で治癒率改善の報告あり。
- 美容用途:皮膚の若返り(肌質改善・しわ改善)、注入剤や皮膚ブースターとしての応用。
- 脱毛/薄毛分野でも“毛密度・毛径の改善”報告あり。例えば、女性型脱毛症でPDRN注射+治療併用による改善効果。
- 安全性についても比較的良好との報告あり(局所反応・軽度出血等が主)ですが、長期・大規模データはまだ限られています。
✅PNの用途と報告されている効果
- 美容医療領域で、PNを含む“ポリヌクレオチド系注入剤”が肌の弾力改善・しわ改善・皮膚テクスチャ改善に用いられています。
- 長鎖PN製剤は“フィラー(充填材)”としての特性も有するという報告があります。例えば、PN注入によるしわ改善の持続性がHA(ヒアルロン酸)に比べて優れていたという報告も。
- ただし、PNについても「どの製剤が・どの部位で・どの頻度で・どれくらい効果が出るか」という標準化されたデータはまだ確立途上です。
🟦“何がまだ不明か/限界か”
- 両者とも「長期の安全性」「最適な投与量・頻度」「どの肌質・年齢・部位に最も効くか」という点について、十分に確立されたエビデンスはまだ少数です。例えば、PN製剤に関しては高品質なランダム化比較試験が少ないという報告があります。
- 「PNとPDRNの明確な定義/製剤間の違い」についても、学術的に完全に統一された定義はなく、文献によって「PN=長鎖」「PDRN=短鎖」とするもの、「製剤により混在」とするものがあります。
- 若返り・美容用途(特に注入以外の応用)においては“機序の細部”、例:細胞外マトリックス改変、ヌクレオチド供給以外の作用など、まだ仮説レベルの報告もあります。例えば、PDRNがexDNA(細胞外DNA)として作用する可能性が指摘されています。
- 美容用途以外(例:脱毛、メラニン抑制、皮膚バリア修復など)への応用報告は増えてきているものの、規模・比較群が少ないため“確実に効く”とは言い切れない状況です。
- 製剤・抽出源・純度・分子量・塩基配列などが各製品で異なるため、同じ「PDRN」「PN」という名称でも作用・持続性に差が出る可能性があります。
🟦次回は
今回の続きです!
マニアック美容のPN /PDRNをお楽しみにまたお会いしましょう!


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