🟦 はじめに|「油×糖質=太る」は本当か?
「ステーキやプルコギの日は、糖質を控えめにしましょう」
ダイエット界ではよく聞くこの言葉。
でも多くの人は、こう思っているはず。
「結局カロリーの問題でしょ?」
「我慢させるためのルールじゃないの?」
実はこれは カロリーの話ではない。
本質は ホルモン(特にコルチゾールとドーパミン)の安定性 にある。
この記事では
- 油の多い食事のとき、体の中で何が起きているのか
- なぜ糖質を“足さない方が楽に痩せるのか”
を、ストーリー形式で解説していく。
🟦 油の多い食事とは何か?(定義をそろえる)
まず前提を整理しよう。
✅ この記事でいう「油の多い食事」
📌 以下に当てはまるもの
- 牛肉(ステーキ・焼肉・プルコギ)
- 揚げ物
- バター・ラードを使った料理
- 脂身の多い豚肉・加工肉
共通点は
👉 脂質が多く、満足感が高い こと。
🟦 体の中の物語①|油が入ると、体はこう判断する
油の多い食事が入ると、体はまずこう考える。
「エネルギーは十分に来た」
「しばらく空腹に備えなくていい」
この時点で
- 食欲抑制ホルモン
- 満足感を司る神経回路
は すでにある程度ON になっている。
🟦 体の中の物語②|そこに糖質を大量投入すると何が起きる?
ここで問題が起きる。
❌ 油+糖質が同時に多いと…
| 身体の反応 | 結果 |
|---|---|
| 血糖が急上昇 | インスリン大量放出 |
| その急降下 | 低血糖状態 |
| 脳が察知 | 危険だ!! |
| 副腎が反応 | コルチゾール放出 |
📌 重要なのは、コルチゾールは“太らせるため”に出るのではなく👉 「命を守るため」に出る。ということ
🟦 コルチゾールが出ると、何が起きる?
| 影響 | 体感 |
|---|---|
| 脂肪を溜める指令 | 痩せにくい |
| 筋肉分解 | 疲れやすい |
| 血糖を上げる | 甘いものが欲しくなる |
| 神経過覚醒 | イライラ・不安 |
つまり
油+糖質ドカ食い=体を“戦闘モード”にする食べ方。
🟦 ドーパミン視点で見ると、さらに深刻
✅ ドーパミンは「量」より「変動」が問題
| 食べ方 | ドーパミンの働き |
|---|---|
| 油+糖質大量 | 急上昇+急降下 |
| 油多め・糖質控えめ | 穏やかに維持 |
急上昇したドーパミンは必ず反動で落ちる。
📌 この“落ち”が
を生む。
🟦 だから「糖質を控える」は“我慢”ではない
ここが一番の誤解ポイント。
❌ 誤解「油の多い食事の日は、痩せるために糖質を我慢する」
✅ 実際「すでに満足感があるから、糖質を足さなくていい」
つまり👉 引き算ではなく、足し算をしないだけ
🟦 糖質ゼロにしているわけではない
大事なので強調する。
✅ 控えているのは「主食としての糖質」
| 入っている糖質 | 役割 |
|---|---|
| 野菜の糖質 | 血糖を穏やかに維持 |
| タレ・調味料 | 微量の快楽・満足 |
| 低GI少量 | 神経の安定 |
📌 完全カットは、逆にコルチゾールを上げる。
🟦 糖質を足したほうがいい例外ケース
| 状況 | 理由 |
|---|---|
| 運動後 | コルチゾールを下げるため |
| 強い疲労 | 副腎の疲労 |
| 甘い欲求が止まらない | ドーパミンの底上げ |
この場合も
📌 低GIを少量 が鉄則。
🟦 まとめ|油の多い食事の日に起きている真実
- 油の多い食事は、それだけで満足感が高い
- そこに糖質を重ねると
👉 コルチゾールが出る
👉 ドーパミンが乱れる - 糖質を控えるのは
痩せるためではなく、ホルモンを守るため - 正しくやれば
我慢感なく、健康的に痩せる
🟦 参考文献・エビデンス(概要)
- Sapolsky RM. Stress and the role of cortisol
- Volkow ND et al. Dopamine, food reward, and obesity
- Ludwig DS. Dietary glycemic index and hormonal response
- Harvard Health Publishing(血糖とホルモン調整)


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