『くまのコルの雨の日』

絵本

朝から、雨が降っていました。

コルは窓を少し開けて、

外を見ました。

屋根から落ちる水が、

同じ場所に、つづけて落ちています。

コルは、

窓辺に椅子を運びました。

外へは行きません。

けれど、窓は閉めません。

台所で、やかんに水を入れます。

火をつけると、

小さな音が増えました。

カップをひとつ取って、

テーブルに置きます。

お湯を注ぐと、

湯気が、窓の方へ流れました。

コルは椅子に座って、

カップを両手で持ちます。

雨の音は、

速くなったり、

ゆっくりになったりしています。

しばらくすると、

音の間に、

少しだけ間ができました。

コルは、

その間を数えて、

また、音を聞きます。

テーブルの上の本は、

まだ開かれたままです。

ページはめくりません。

カップの中身が少なくなって、

底が見えました。

雨は、

まだ降っていました。

コルは、

窓を閉めずに、

もう一度、やかんを火にかけました。

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