🟨『前半』ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)とうつ病― 今わかっていること・慎重に考えるべきこと ―

ヘルペスウイルス

🟦まず結論から

HHV-6とうつ病の関連は「完全に否定も肯定もできないが、一定の関連を示唆する研究はある」

というのが、2025年現在の科学的な立ち位置です。

ただし

  • 直接の原因と断定できるレベルではない
  • 一部の人に影響する可能性がある因子のひとつ
    という扱いです。

🟦HHV-6とは何か(前提知識)

HHV-6は非常にありふれたウイルスで、

  • 日本人のほぼ100%が幼少期に感染
  • 典型例:突発性発疹
  • 一度感染すると体内に潜伏し続ける

という特徴があります。

📌重要なのは「感染している=病気になる」ではない

という点です。

🟦うつ病との関連で注目されているポイント

① 脳への親和性(神経指向性)

HHV-6は

  • グリア細胞(脳のサポート細胞)
  • 海馬・扁桃体など感情に関係する領域

に感染・再活性化する可能性があることが分かっています。

感情調整・記憶・ストレス反応に影響しうる場所

② 慢性炎症との関係

近年のうつ病研究で重視されているのが

**「炎症仮説」**です。

HHV-6が再活性化すると

  • 炎症性サイトカイン(IL-6、TNF-αなど)が上昇
  • 脳内の微細な炎症が持続する可能性

が示唆されています。

📌これは

  • 抗うつ薬が効きにくいタイプのうつ
  • 身体症状が強い・倦怠感が前面に出るうつ

と重なりやすい特徴です。

③ HPA軸(ストレスホルモン系)との関連

HHV-6は

  • コルチゾール分泌
  • 視床下部―下垂体―副腎(HPA軸)

に影響を与える可能性が指摘されています。

慢性的なストレス状態・非定型うつとの親和性が示唆される理由の一つです。

④ 実際の研究結果は?

代表的な傾向としては:

  • うつ病患者の一部で
    HHV-6抗体価が高い
  • 特に
    治療抵抗性うつ・慢性化したうつ
    で関連が報告されることがある
  • ただし
    全てのうつ病患者に当てはまるわけではない

📌「特定の体質・背景を持つ人に限って影響する可能性」が高いと考えられています。

🟦次回は

後半をお送りしますので是非ご覧ください!

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