朝、コルは戸棚を開けました。
中には、赤い鍋があります。
ミルク鍋を作る日です。
台所の窓から、
うすい光が入ってきます。
コルは鍋をコンロに置いて、
ミルクを注ぎました。
そのまま火にかけると、
ふちに小さな泡が出てきます。
コルは、火を弱くして、
木べらで、ゆっくり混ぜました。
冷蔵庫から、
じゃがいもとにんじんを出します。
包丁で切ると、
まな板に、静かな音がしました。
野菜を鍋に入れると、
ミルクの色が少し変わります。
次に、
小さく切ったきのこ。
ふたをして、
ときどき、のぞきます。
しばらくすると、
湯気が上がりました。
コルは、
塩をひとつまみ入れて、
また混ぜます。
テーブルに、
深いお皿を並べました。
ミルク鍋をよそって、
パンをちぎって、そばに置きます。
ひと口すくって、
ふーっと息をかけます。
白い鍋の底に、
じゃがいもが見えました。
コルは、
パンを浸して、
またひと口。
おいしくて手が止まりません
鍋は、
ゆっくり、少なくなっていきます。
気がついたら全部平らげていました。
最後に、
鍋を流しに運び、
水を張りました。
ゴシゴシ
キュキュキュ
赤い鍋は、
また戸棚に戻されました。


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