もしかして私は高コルチゾール状態なのでは?
この、やる気の減退やスマホ中毒かのような状態に嫌気がさして調べていると、そんな疑問が湧きました。
🟦 高コルチゾールとは?
高コルチゾールとは、ストレスホルモンとも呼ばれるコルチゾールが慢性的に高い状態のこと。
本来は私たちを守るホルモンなのに、長時間上がりっぱなしになると体も心も壊れていきます。
コルチゾールは「ストレスに対抗するためにスイッチが入るホルモン」。
つまり、いつも“逃走・闘争モード”のスイッチが入りっぱなしになっているのが高コルチゾールの状態。
🟦 高コルチゾールが続くと何が起きる?(症状の全体像)
高コルチゾールには、一言でいえば、
体が“非常事態モード”のまま日常生活を送る状態。
身体・心・脳でどういうことが起きるか、分かりやすく整理します。
| 領域 | 起こる変化 | どうしてか? |
|---|---|---|
| 体 | 太りやすい・特にお腹が出る・むくむ・冷え | コルチゾールは脂肪をとりあえず蓄積させるように指示する |
| 心 | イライラ・不安・落ち込み・情緒不安 | 交感神経が暴走して、心の調整がうまくいかない |
| 脳 | ブレインフォグ・記憶色の低下・判断力の鈍さ | 過剰分泌は海馬(記憶の中枢)を弱らせる |
| 行動 | ダラダラする・先延ばし・スマホ依存 | ドーパミン低下でやる気回路が不調に |
| ホルモン | 性ホルモン低下・冷え・月経トラブル | コルチゾール優先で女性ホルモンが後回しになる |
🟦 身体の中で本当に起きていること
コルチゾールの暴走状態を、身体の中の「会社」だと思って描写すると分かりやすいです。
✅ あなたの体は“ブラック企業化”する
📌 社長(脳)
→「ストレスだ!緊急だ!」と四六時中叫び続ける。
📌 経理(ホルモン部門)
→「社長がストレス対処ばっかり優先させるから、女性ホルモンの予算がいつも削られてる…」
📌 社員(身体の各臓器)
→常に徹夜勤務。
睡眠部門は倒れ、脂肪部門だけが妙に元気(せっせと脂肪を溜め込む)。
📌 広報(メンタル)
→やる気の資料が全然届かなくて、発信内容が乱れる。
「疲れた…」「無理」「やりたくない」が続々と投稿される。
…つまり、
体の中がずっと緊急警報アラートで動いているのが高コルチゾール。
🟦 高コルチゾールの“見た目サイン”
美容の視点から見ると、明確なシグナルがあります。
| サイン | なぜ起こる? |
|---|---|
| 顔が浮腫む | 水分調整の乱れ |
| フェイスラインがぼやける | 脂肪がつきやすい |
| 肌荒れ | 皮膚バリアの回復力が低下 |
| 目力が落ちる | 交感神経過剰で眼精疲労 |
| 老け見え | 修復ホルモン(DHEA・成長ホルモン)が低下 |
特に美容医療に興味を持つ我々にとっては、
**コルチゾールが高いと“美容医療の効き目が落ちる”**という事実は大変な問題ですよね。
(※参考:S. Sapolsky, Why Zebras Don’t Get Ulcers, 2004/内分泌学レビュー論文複数)
🟦 高コルチゾールが続くと“太る理由”も明確
高コルチゾール=肥満ホルモンではないけれど、次のメカニズムで太る。
✅ お腹周りに脂肪がつく仕組み
👇ストレス → コルチゾール上昇
👇 脳が「危険だから脂肪を蓄えよ!」と指示
👇 血糖値を上げ、使われない糖が脂肪に
👇 特に“内臓脂肪”として溜まりやすい
これは人間の本能で、悪いことではない。
ただ、慢性化すると太りやすくなる。
🟦 高コルチゾールに共通する「行動」
本人には気づきにくいですが、行動にクセが出ます。
✅ こんな行動が増えると黄信号
| 行動 | 理由 |
|---|---|
| 起きてすぐスマホを触る | 脳がドーパミン不足で”簡単な快楽”に流れる |
| SNSや動画を延々とループ | 報酬回路が弱るため |
| ベッドから起きられない | エネルギー生成が低下 |
| 小さなタスクがこなせない | 前頭前皮質の機能低下 |
| 食べていないのに太る | 脂肪蓄積モード |
👩筆者も感じている
「ゴロゴロ、スマホ、タスクができない」
これも典型的な高コルチゾールの行動パターンの一つ。
🟦 最新研究:高コルチゾールと脳の関係
近年の研究(例:JAMA Psychiatry 2023 など)では、
慢性的な高コルチゾールは海馬の萎縮・前頭前皮質の機能低下と関連すると報告されている。
体感としては:
✅ “気力がない”“集中できない”“思考が重い”
→これらは怠けではなく、ホルモンが原因。
脳はストレスにめっぽう弱い。
🟦 高コルチゾールは“性ホルモンを止める”
女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)は、
コルチゾールが高いとブロックされる。
つまり:
📌 生理が乱れる
📌 冷えがひどい
📌 顔色が悪い
📌 性欲低下
📌 PMS悪化
これらもコルチゾール関連のパターン。
🟦 まとめ:高コルチゾールは「心・体・脳・美容」をまとめて乱すホルモン
高コルチゾール状態とは…
この全部が連動して起こる。
筆者が感じている「動けなさ」「疲労感」も、怠けでも性格でもなく、
身体の緊急モードが解除できていないだけと言うこと。
ではどうやってこの状態を改善していけば良いでしょうか
🟦 高コルチゾール連載記事の予定
● 高コルチゾールを下げる方法(科学的・美容的アプローチ)
● 高コルチゾールとダイエット:痩せる順番の最適解
● ブレインフォグを消す習慣
● 女性ホルモンとストレスの関係
● スマホ依存×脳科学:コルチゾールが引き起こす悪循環



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