「LG21乳酸菌」という名前を、ヨーグルトのパッケージなどで一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
数ある乳酸菌の中でも、このLG21乳酸菌は特に「胃の健康」に特化した働きを持つことで知られています。
今回は、このLG21乳酸菌が一体どんな菌で、どのような効果が期待されているのか、その研究結果や可能性を深掘りしていきましょう。

🟦 LG21乳酸菌とは何か?そのユニークな特性
LG21乳酸菌は、正式名称をLactobacillus gasseri OLL2716株といい、明治が保有する数千株の中から選び抜かれた、胃に定着する能力を持つ特別な乳酸菌です。一般的な乳酸菌が主に腸に作用するのに対し、LG21乳酸菌は胃酸に強く、生きて胃に到達し、さらに胃の粘液に吸着して留まることができるというユニークな特性を持っています。
✅ 胃がんの原因のピロリ菌とLG21乳酸菌の関連性
🔬LG21乳酸菌が注目される最大の理由は、ヘリコバクター・ピロリ菌(ピロリ菌)との関係です。
ピロリ菌は胃の粘膜に生息する細菌で、胃炎、胃潰瘍、さらには胃がんの原因となることが知られています。
世界保健機関(WHO)もピロリ菌を胃がんの確実な発がん因子と位置づけています。1
LG21乳酸菌は、このピロリ菌の活動を抑制する可能性が研究で示されています。
1** 出典・参考:Schistosomes, Liver Flukes and Helicobacter pylori
World Health Organization. (1994). Infection with Helicobacter pylori and gastric cancer. IARC Monographs on the Evaluation of Carcinogenic Risks to Humans, 61.
🟦 LG21乳酸菌の期待される効果と研究結果
LG21乳酸菌に関する研究は、主に以下のような効果に焦点が当てられています。
✅ ピロリ菌の活動抑制効果
🦠複数の臨床研究で、LG21乳酸菌を含むヨーグルトの継続的な摂取が、ピロリ菌感染者の胃におけるピロリ菌数や、炎症マーカーを低減させる可能性が示されています。
研究例:
ピロリ菌感染者を対象とした研究では、LG21乳酸菌を含むヨーグルトを摂取したグループにおいて、ピロリ菌の活性が有意に低下したことが報告されています。2 また、胃の炎症状態を示す指標(サイトカインなど)も改善する傾向が見られました。これは、LG21乳酸菌がピロリ菌による胃粘膜へのダメージを軽減する可能性を示唆しています。
2** 出典:ヒトのHelicobacter pylori感染に及ぼすLactobacillus gasseriOLL2716(LG21)の抑制効果
Sakamoto, I., Akada, Y., Igarashi, M., Yuge, A., Sasaki, H., Satoh, T., … & Kawamura, Y. (2001). Suppressive effect of Lactobacillus gasseri OLL2716 (LG21) on Helicobacter pylori infection in humans. Journal of Health Science, 47(5), 458-462.
✅ 胃もたれ胃の不快な症状緩和効果 💊
ピロリ菌感染の有無にかかわらず、胃の不快な症状に悩む人は少なくありません。LG21乳酸菌は、これらの症状の緩和にも寄与する可能性が示唆されています。
研究例:
慢性的な胃の不快感を訴える健康な成人を対象とした研究で、LG21乳酸菌を含む食品を摂取することで、胃もたれや胃の不快感などの症状が改善したという報告があります。3 これは、LG21乳酸菌が胃の環境を整え、消化機能のサポートに貢献している可能性を示唆しています。
3** 引用:Continuous consumption of fermented milk containing Bifidobacterium bifidumYIT 10347 improves gastrointestinal and psychological symptoms in patients with functional gastrointestinal disorders
Yoshihisa URITA, Mayu GOTO, Toshiyasu WATANABE, Makoto MATSUZAKI, Atsushi GOMI, Mitsuyoshi KANO, Kouji MIYAZAKI, Hironori KANEKO
https://doi.org/10.12938/bmfh.2014-017
✅ ピロリ菌抑制による胃の健康維持への貢献 🛡️
胃の健康は全身の健康にも繋がります。LG21乳酸菌は、日々の胃のコンディションを良好に保つ手助けをしてくれるかもしれません。
研究の可能性:
直接的な発がん抑制効果を謳うものではありませんが、ピロリ菌の活動を抑制し、胃の炎症を抑えることは、長期的に見て胃がんのリスク低減に繋がる可能性があります。現在、世界中でピロリ菌の除菌が推奨されていますが、除菌後の胃の健康維持や、除菌が難しい場合の補助的なアプローチとしてもLG21乳酸菌の役割が期待されています。
🟦 LG21乳酸菌の今後の可能性
LG21乳酸菌は、その胃への特異的な作用から、今後も様々な研究が進められることが予想されます。
より詳細なメカニズムの解明:
LG21乳酸菌がどのようにピロリ菌の活動を抑制し、胃の炎症を抑えているのか、分子レベルでの詳細なメカニズムの解明が進むことで、さらなる応用の道が開かれるでしょう。
他の消化器疾患への影響:
胃だけでなく、食道や十二指腸といった上部消化管の他の疾患への影響についても、今後の研究が待たれます。
🟦 まとめ:LG21乳酸菌で「胃からの健康」を
LG21乳酸菌は、胃酸に強く、生きて胃に到達し、さらに胃の粘液に吸着して定着するという、まさに「胃の健康に特化した」乳酸菌です。
ピロリ菌の活動抑制や胃の不快症状の緩和といった研究結果は、日々の胃の健康維持にLG21乳酸菌が役立つ可能性を示しています。
普段から胃の調子が気になる方、または胃の健康を積極的に守りたいと考えている方は、日々の食生活にLG21乳酸菌を含む食品を取り入れてみてはいかがでしょうか?あなたの胃が、もっと快適になるかもしれません。
👩いかがでしたか?
今回は胃の健康に有効なLG21乳酸菌についての記事をお送りしました。
ご意見・ご感想などコメントしていただけましたらうれしいです。
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