🟨『後半』ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)とうつ病― 今わかっていること・慎重に考えるべきこと ―

ヘルペスウイルス

🟦重要:分かっていないこと・注意点

❌ 因果関係は未確定

  • HHV-6がうつを引き起こすのか
  • うつやストレスでHHV-6が再活性化するのか

➡双方向の可能性がある

❌ 検査=診断ではない

  • 血液検査で抗体が高くても
    → 治療対象とは限らない
  • 日本では
    HHV-6を標的にした抗うつ治療は標準ではない

🟦現実的にどう考えるべきか(とても大事)

✅認知行動療法的・統合的な視点では

HHV-6は

👉 「素因 × ストレス × 生活リズム × 思考パターン」

の中の

生物学的な下地の一部

として考えるのが、もっとも無理がありません。

✅実生活で意味を持つポイント

HHV-6の再活性化は

  • 睡眠不足
  • 強い心理的ストレス
  • 免疫低下
  • 炎症体質

と関連が深い。

📌つまり

CBT・生活調整・身体ケアは、間接的にHHV-6対策にもなっている

🟦まとめ(要点だけ)

  • HHV-6とうつ病には
    一定の関連を示唆する研究がある
  • 特に
    慢性化・非定型・治療抵抗性うつで注目されやすい
  • しかし
    原因と断定できる段階ではない
  • 現時点で最も合理的なのは
    「生物学的背景の一因」として統合的に扱うこと

🧬 出典 HHV-6とストレス・うつとの関連について

  1. Bidirectional relationship between human herpes virus reactivation and depression: systematic review
     → HHVの再活性化と抑うつ状態の関連をまとめたメタ解析(うつとウイルス再活性化が双方向的に関連する可能性を示唆)
     🔗 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/40140147/  
  2. Human Herpesvirus 6B activation & depressive symptoms (HPA軸の活性化)
     → HHV-6Bの潜伏期活性化がHPA軸や抑うつ様症状に関係する可能性を示す研究
     🔗 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32534440/  
  3. Chronic fatigue syndrome, depression, anxiety & HHV-6 reactivation
     → 再活性化とうつ・不安症状との関連についての研究(多発性硬化症の文脈で)
     🔗 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/40319455/  
  4. ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)による産後うつスクリーニングの可能性
     → 唾液中HHV-6量とうつ尺度との関連を検討した予備研究(産後うつを対象)
     🔗 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jhcn/16/1/16_21/_article/-char/ja/  

🧬 出典 HHV-6の基礎知識(感染・潜伏の普遍性)

  1. ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6, HHV-7)のウイルス学レビュー
     → HHV-6が幼児期に感染し、成人でも体内に潜伏する基本知識
     🔗 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsv/60/2/60_2_221/_article/-char/ja/  

🧬 出典 HHV-6と遺伝・うつの体質関連(日本の研究)

  1. うつ病になりやすい体質が遺伝する仕組みを解明(慈恵医大チーム発表記事)
     → HHV-6の遺伝的特徴(SITH-1遺伝子)がうつ病リスクに関与する可能性を報告した研究についての解説(報道)
     🔗 https://news.mynavi.jp/techplus/article/20240215-2883317/  
  2. 同じ研究のプレスリリース(慈恵医大公式)
     → iScience掲載研究についての公式発表
     🔗 https://hvowww01.jikei.ac.jp/news/press_release_20240213.html  

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